日本酒に賞味期限はある?日本酒の品質劣化と正しい保存方法

美味しい日本酒をゆっくり楽しんでいる時、「そういえば、日本酒にも賞味期限ってあるのかな…。」ふと、そんな疑問が浮かんだことはありませんか?

食品の賞味期限は気にするけど、お酒って正直忘れがちですよね。
では、日本酒には果たして賞味期限というものは存在するのか、また、悪くなっているのか判断するにはどうすればいいのか、詳しく説明していきますね。

日本酒に賞味期限の表示はない

日本酒には、食品や清涼飲料などと違い、賞味期限の表示はありません。
というのも、日本酒は主に米と水から出来ていますが、その中にはもちろんアルコールも含まれています。

アルコールの殺菌作用により腐敗が進みにくいため、食品などとは違い賞味期限をラベルに記載すること自体が義務付けられていないのです。

製造年月の表示義務はある

日本酒には賞味期限の記載義務はありませんが、一方で製造年月の表示義務はあります。

とは言っても、名前通り日本酒が圧搾され製造された日ではありません。
その後の日本酒づくりの工程も全て踏んだ上で、瓶詰めされた日が製造年月です。

賞味期限が無い日本酒だけど品質の劣化はする

いくら賞味期限は無いとは言っても、時間が経つに連れて味や香りの変化は起こります。

それも、開栓してしまうと急速に味が劣化するのが早いので、一度開けたらなるべく早く飲みきることが重要です。

日本酒を美味しく飲める期間の目安

日本酒は、開栓前と開栓後で美味しく飲める期間が大きく変わります。

開栓前であれば、約1年程度経過したお酒でも美味しく味わうことができます。
でも、一度開けてしまったお酒は遅くとも3、4日後までには飲みきらないと、全く違う味や香りに変わっていってしまうので注意が必要です。

特に、生貯蔵などの加熱処理をしていない酒は、出来るだけ開けた日に飲みきることをおすすめします。

日本酒が劣化した時の匂い

日本酒が劣化した時、その状態により様々な匂いが発生します。
その中でも代表的な劣化臭が「老香(ひねか)」と呼ばれるもの。

高い温度の中で過剰に発酵が進むと、この劣化臭が発生してしまうのです。

老香は、まるで熟成酒に似た香りの中に、ほのかに尿のような香りを感じる臭いを発します。
他の劣化臭の種類としては、下記があります。

  • 日光臭
  • 酸臭
  • つわり香
  • 木香様臭
  • ゴム臭
  • 炭臭

酸やつわりやゴムなど、名前を聞いただけでも思わず鼻を押さえてしまうものばかりですね…。

日本酒を劣化させない為の保存方法

一度開けただけでも劣化のスピードが上がってしまう日本酒ですが、やはり出来るだけ美味しい状態で飲み切りたいですよね。
劣化を阻止するのに有効な保存方法には、どんなものがあるのでしょうか。

日本酒は立てて保存する

開栓前は密閉された状態ですが、開けてしまうと僅かな隙間からでも酸素が入り込んでしまいます。

そのため、横にしたり変な体勢で長時間酒瓶を置いてしまうと、酸素がお酒に触れる面積が大きくなり、酸化し劣化に繋がってしまう可能性があります。
飲んでいる途中のお酒は、なるべく立てて保存しておきましょう。

直射日光・蛍光灯が当たらない橋で保存する

老香の他にも、日本酒の劣化臭として日光臭というものがあります。
これは、日光にとても弱い日本酒が紫外線などのダメージを受けて発生してしまう劣化臭です。

蛍光灯などの家の中の光であっても日本酒にとっては劣化のトリガーになりかねないので、出来るだけ暗所に保存するか、包装紙・新聞紙などの被り物を被せて保存しておきましょう。

温度の低い場所に保存する

日本酒は繊細なお酒なので、ちょっとした温度の変化にも敏感です。

特に夏場などは、日本酒を非常に温度や湿度が高い場所にうっかり長時間保存してしまい『全く違うお酒のような味に変えてしまった…。』なんてことは充分ありえる話です。

特に、加熱処理を行っていない冷酒向きの生貯蔵酒は、きちんと冷蔵保存しておかないとあっという間に劣化してしまうので気をつけてくださいね。

まとめ

今回は、日本酒に賞味期限について、また劣化した際の臭いについて解説してきましたが、いかがでしたか。

私は正直、若い時は日本酒をよく分からないまま、あまり味わわずに飲んでいたので、「もしかしたら過去に劣化したお酒を飲んでいたかも…」と、調べながら少し不安になってしまいました。

せっかく購入したお気に入りの日本酒、どうせなら一番美味しい状態の味で最後までいただきたいものです。

ちなみに、『開けてから飲むのをすっかり忘れて一週間くらい放置してしまった!』なんて場合は、料理酒として使ってしまうのもいいですよ。
正しい保管方法を知り、良い日本酒ライフを送りましょうね。